医学部志望で高卒一年目は全寮制の医学部予備校に、2年目は別の医学部専門の予備校に在籍されていた。
その生徒が言うには、1年目の予備校は指導の内容・教材・教師陣が全く期待外れで、テレビ宣伝を見て選ばれたとのことであったが、全く学力がつかなかったとのことであった。
2年目の医学系の予備校も特訓が多く熱心なところは非常によかったが、9月の段階でも模擬試験などの結果が芳しくない成績であった。
自分に残された方法として家庭教師をお考えになったようだ。
当センターの担当者の考えとして、一年目に在籍していた予備校出身者を過去に何度か担当しているが、皆一様に学力不足であり学習時間・方法などにも問題点があることが多いと感じている。この経験から早急にこの生徒の現況分析を実施し、対策を急がなければならとの考えを持って臨んだ。
絶対に医学部に進学したいとの強い志があり、意欲では負けていない生徒であったため自ずと指導にも熱が入っていった。
プロ家庭教師が生徒に的確な処方を導きだしていたので指導開始一ヶ月たった段階で顕著な違いが出始めていた。
なお2年目の予備校に関してはすべての教科が合ってないということでなく、数学と理科系教科がこの生徒にとっては合っていないようだとのプロ家庭教師からの指摘があり(本人もそのように考えていたようだが)数学と理科系教科を中心に家庭教師の指導を行った。
勉強時間は確保できていた生徒であったので内容と方法とを修正してあげるだけで、短い期間で顕著な違いが出てきたと判断している。
加筆として数学の単元で大きな穴があったことが判明し、その単元対策のためある程度の期間が必要となったことも記しておく。
紆余曲折はあったが結果として受験校全勝とまではいかなかったが、何とか考えていた医学部に合格することができ、本人の頑張りに拍手を送りたいと思う。
生徒は最後に「もっと早く家庭教師という方法を知っていばよかった」と言い「もしかしたら全勝できたかも」との感想を持たれていた。
是非この4月からは医学部で頑張ってもらい良い医師になってもらいたいと希望している。
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